夢女子といえば、何よりも妄想がまず第一にくる印象を持つ人も多いですが、祭壇や痛バを作るのも活動の一部ですし、一般的なオタクと同じくイベントに参加する人も多いです。
近年はアニメや漫画、ゲームと連動したオフラインイベントもたくさんありますから、夢女子の活動内容も妄想だけにとどまりません。
イベントの種類も多い現代で、夢女子はどんな思い出を残したか?いくつか実例を紹介します。
推しのラジオやYouTubeチャンネルのイベント
普段は年に2回ほどのイベント参加ですが、数年前、推しのラジオが行うあるイベントにいきました。出演者は10人ほどでトークが中心となるイベントです。
私は同担拒否気味の人間ですので、他担の友人と参加し、全3公演全てに参加しました。そのうち1公演が超良席でキャストが通る道の最前列の一番端だったのです。
推しは高身長でがっちりめの体格でまるでクマさんのような愛らしさもあります。入場時や退場時は超近距離でそのお姿を拝見することができるのです。もうそれだけでとてつもなく幸せなことでした。
そしてイベントは滞りなく進み、相談コーナーになりました。その際、出演者全ての方が壇上にいるわけではなく、2名ほど客席に降りてサービスをされることになったのです。
演者のかたが客席に降り立たれるのを近くで拝見し、隣に座っていた友人がその方の名前を呼びました。私の推しではありませんでしたが、演者として尊敬している方ですので近くで拝見できるのは嬉しいなと思い、近づいてくる様子をうかがっておりました。するとなんとその方が私の膝の上に着席されたのです。
時間にすれば5~10分くらいかもしれません。私はパニックになってしまって時間の感覚がありませんでした。むけられるカメラとライト、TVやメディアでしか拝見したことのない方が自分の膝の上に座っている状況、もうなにがなんだかわかりませんでした。それでも結構な時間、膝の上におられました。
しばらくして、私も落ち着いてきた頃です。舞台から推しや他の演者の方がこちらをみて「そろそろ可哀そうだから降りてあげな」と声をかけてくださったのです。
座られていること自体は嬉しかったので全然いいのですが、なにより推しが心配してこちらを見てくれているということが、もうさらにパニックに。その後すぐに他のところにむかわれましたが、今でもこの出来事を思い出すと幸せな気持ちになります。
ちなみにこれがきっかけで、膝の上に座られた演者の方にも興味をもつようになりました。何があるかわからないものです。
推しのいるボーカルグループのストリートライブや箱ライブで
まだまだ有名ではないですが、五人組ボーカルグループの中に推しがいて、完全な一目惚れでした。この年齢でお恥ずかしいですが、会うたびにトキメキを感じ気持ちは若い頃に戻ってます。
毎月、ストリートライブや箱ライブがあり、ストリートの時はただ見つめるだけで周りの目もあるので気持ちは抑え気味ですが、でも単独での箱ライブはテンションMAX状態です。
チケット購入した時点で待ち遠しく眠れない日々…想像しただけで一人ニヤニヤしています。ライブが近づくにつれて自分磨きを始め、少しでも良いインパクトを残したく励みます。お肌のお手入れから、当日着ていく服をコーデしたり、それがとても楽しいです。
ライブ当日は間近で見れる推しを目の前に、あまりのカッコ良さに言葉がでないほどです。気付けばライブ終盤だったりもありました。
ライブ終了後は物販を買い占め、特典等でツーショット写メ等もあり、その時は頭から爪先までテンション上がり過ぎて逆にいつも固まってます。
いざ真横に並ばれると膝から崩れそうなくらい嬉しいです。まさに乙女です。こんな刺激、気持ちにさせてくれる推しには一生ついていきます。推しに出会ってから私自身も若返った気がします。
今の私の生きがいです。
年1回のガタケット参加
ガタケットは新潟市で開催されているコミックマーケットのことです。そこで行われる同人誌即売会で夢女子向けの本を購入して楽しんでいます。
さらにはガタケットではコスプレ民が多く参加しているので、それを見ながら眼福して妄想に更けるのが醍醐味です。
そこで私は、毎回と言っていいほど自分の推しのキャラクターを探して写真を撮らせてもらっています。もちろん自分の推しがいない時もあったりするので、毎回ではないのですが楽しみにしています。
そんな自分の推しが大量発生したことがあり、写真におさめるのが大変で夢女子友達と一緒に叫んでしまったことがあります。ある意味、推しの押し売り状態で一日中キャーキャー言っていました。
そこでは可愛い系の推しにカッコいい系の推し、渋い推しに幼児化した推しと色々と飽和していてネタが尽きないありがたい空間でした。
何もしなくても目だけで楽しめる空間とは中々あるものじゃなかったので、脳内のアドレナリンがものすごく分泌されていたのではないでしょうか。
そして家に帰ってからも中々興奮が冷めず、一日中夢女子妄想でパソコンにかじりついて自分でも執筆していました。なので次の日が、異常に感じてしまって体も心も疲れてしまって現実に戻るのに多少時間が掛かりました。
半年に1回はコミケ、推し会が楽しみ
推し会で知り合った友人らと、一緒に規模のあるコミケへ行ったことが一番思い出に残っている。
私が行ったコミケには、推し会で知り合ったサークルを持っている仲間も参加していたので、そこで応援もかねて友人らで押し関連のグッズや同人誌などの買い物をして楽しんだ。
また、そのブースの近くには偶然にも知り合いのサークルとは違う同じ押しのサークルもいくつかあって、同じようにグッズや同人誌などを売っていた。
同じ推しであるという共通点からそのサークルの人たちとも話をしたり、記念に一緒に写真を撮ったりした。推しがきっかけで、知り合いのサークル以外にも面識ができたので良かった。
そして、ちょうどコミケの会場に来ていた推しのコスプレをしている人たちにも声を掛けて、一緒に写真を撮ってもらうこともできた。
それから、コミケには他にも様々なサークルが多く参加していたので、押し関連のサークルやブースが出てないかを友人たちと時間を掛けてあちこち見て回った。
会場が広かったので来場者や参加している人たちが多くて、会場内を移動するにもそれなりに大変な思いをした。その中で、友人たちとはぐれそうになり、迷いそうにもなりかけたことが楽しいながらも印象に残っている。
推しのライブに3ヶ月に1回は行く
私が初めて推しのライブに行ったときに、推しが花道を歩いてファンサービスをしていたときに、目があってウィンクしてくれたこと。
私はほとんどライブ経験がなく、めちゃめちゃ緊張していたためあまりライブっぽいことができなかった。友達からはペンライト振ったりして楽しめばいいよーとアドバイスを貰い自分なりにライブを楽しんでいた。私は推しが同じ空間に実在するということに驚きすぎて涙目になりながらライブを見ていた。
ライブの終盤になり、メンバー全員が花道に降りるときに私の席の近くの花道にたまたま推しが来た。周りのファンたちは推しからのファンサービスを求めるためにペンライトを振ったり、歓声を上げたり、グッズを掲げるなどのアピールを行っていた。
私は自作の推しのうちわを持って、推しカラーの服と概念アクセサリーを付けていかにもファンです!という格好をしていたが、推しを見ることに夢中になりすぎて何のアピールもできなかった。
そんな何もできていない私に推しがウィンクをしてくれて、私は最初私に向けられたものだと分からずに困惑してしまった。
ライブが終わったあとに推しからウィンクをされたという事実を噛み締め、自分が推しの視界に少しでも写ったということ、私にウィンクしてくれたということに興奮してガチ恋になってしまった。
夢女子はイベント参加を含めて幅広く楽しんでいる
今回はコミケやライブなど、公式主催のイベントや規模の大きいものを紹介しましたが、夢女子的には開催されるイベントだけが楽しみではありません。
たとえば推しの誕生日。夢女子なら何日も前から準備をして、当日は組んだ祭壇を前にそれこそお祭り騒ぎをするわけですから、人によっては公式イベントよりも大きなイベントになります。
また、日常的にホテルやカラオケで夢女子仲間と女子会を開くなど、イベント的な催しを自分たちで開催して楽しみとする人も珍しくありません。
記念日や誕生日に自分たちで計画して楽しむ。リアルの恋人同士と同じで、夢女子も推しと楽しむために、主催されたイベントに参加するだけでなく、自ら企画したりもするわけです。